診療内容
はじめに
当院では「痛くない」治療を心がけていますが、しっかり麻酔を効かせることが重要です。
高濃度の表面麻酔をきちんとしてさらに時間をかけてゆっくり注入するようにしています。
図のような電動麻酔器は一定の速度でゆっくり注入されるので痛みが少なくなります。
当院の設備について
- 治療で使う器具は可能な限りオートクレーブで滅菌するようにしています。
- また指導用歯ブラシ、うがい用コップ、エプロンなどはオートクレーブがかけられないので、使い捨て(ディスポ)製品使用しています。
- 患者さんの履くスリッパは紫外線消毒をしています。
レーザー・高周波
当院では炭酸ガスレーザーを治療に用いることにより、物理的に届かない部分の治療や消毒処置を行っております。また、高周波はレーザーが光のエネルギーであるのに対して、電気のエネルギーを利用するものです。
これはジアテルミー(温熱療法)といわれ、医科では広く使われています。
高周波治療では非接触療法という、患部に接触させない方法で症状を緩和させることが可能です。
レーザー
高周波
審美歯科

当院では歯を白くしたいという皆さまの希望に対して、ホワイトニングの他に保険外の被せ物による治療も行っております。こちらの写真は前歯3本にセラミッククラウンをかぶせた例です。
ホワイトニング

ホワイトニングには歯科医院で行うオフィスホワイトニングと患者さんが自宅で行うホームホワイトニングがありますが、当院では患者さん自身が行うホームホワイトニングに対応しています。
当院では図のようなティオンホワイトニングシステムを使用しています。
ホワイトニング前
ホワイトニング後
注意点
半年から1年すると後戻りが見られるようになります。その際はタッチアップ(再ホワイトニング)が必要になります。知覚過敏などの症状が出ることがあります。
PMTC

PMTCは専門家が行う機械的歯面清掃の意味ですが、単なるヤニなどの汚れ、着色を除去するものではなく、モチベーションの手段、メンテナンスなどとして、歯科医師や歯科衛生士が回転器具などの機械をつかって、プラークを除去し、プラークの着きにくい環境を作ることを言います。
フッ素入りジェルを使いますので、再石灰化が促進され、歯質が強化されます。また汚れが落ち表面がつるつるになり自分できれいにできないところがきれいになり、爽快感が得られます。
インプラント

インプラントは人工歯根とも言われ、歯の抜けた部分の顎の骨にインプラント(人工歯根)を植立し、その上に支台部(歯を直接支える部分)と人工の歯をしっかりと固定する治療法です。
インプラントは生体との親和性が高いチタンという金属で造られています。
チタンはインプラントの材料として最も安全であり、また顎の骨と結合することが確認されています。
一次手術

図のKAVO製インプランターを使い顎の骨にインプラントを植える穴をあけます。
粘膜を切開し、穴を開けインプラント体を植立し、縫合します。二次手術までは上顎で約6ヶ月、下顎で約3ヶ月、間を空けます。
二次手術
インプラント体が骨と結合したら、ヒーリングアバットメントといわれるものを貫通させて装着、「窓」を開けます。数週間のち、歯肉の形が整ったら土台とその上の歯を作っていきます。
インプラントは顎の骨、全身状態、かみ合わせの状態によっては、治療の対象とならない場合もありますので、きちんとした検査、診断が必要です。
手入れがよければ長持ちしますが、悪ければ歯と同じようにダメになりますので、定期的な検診が必要です。
当院では比較的簡単な症例に対応しますが、難しい症例に対しては口腔外科に紹介することもあります。
※ 現在インプラントに関する検査・手術の一部は、札幌駅の系列クリニックと連携して行なっております。詳細につきましてはスタッフにお問い合わせ下さい。
移植
歯がダメになってしまった場合、もし使わない歯(主に親知らずですが)がある場合、それを抜歯した部位に移植することが可能な場合があります。
もちろん歯の形態や移植する部位の顎の骨の状態によって必ずしも適応となるとはかぎりません。保険では抜歯と同時の移植は認められています。
×印の歯は虫歯が深く保存不可なので一番奥の親知らずを移植しました。
親知らずを移植して金属のワイヤーで1ヶ月ほど固定します。その間に根の治療をします。
再植
一般的には外傷で前歯などが抜けてしまった場合に、それを元の位置に戻すこととして知られています。
根の治療だけでは病巣、不快症状が治らない場合に、1度抜歯して根の先端を切除して封鎖し元の位置に戻す方法をとることがあります。もちろんこの場合も根の形態でできない場合もあります。
根の治療をする器具(リーマー)が根の先端まで入らず症状が取れない状態です。
抜歯して先端を切除、封鎖のための詰め物をして元の位置に戻しました。
小児歯科
小児歯科の最終目標はきちんとした永久歯列をつくる(誘導する)ことにあります。
いずれ永久歯に生え変わるので乳歯はどうでもいいというものではなく、乳歯に疾患があれば当然永久歯に影響がでます。
乳歯の虫歯は進行が早く、すぐ神経に達してしまいます。
そのため早期発見、早期治療のため3~4ヶ月ごとに定期検診を受け、さらにフッ素塗布などの予防処置をするのが理想的です。
小児歯科の治療の一部を紹介します
白い詰め物 レジン充填
銀歯 インレー修復
銀歯 クラウン
神経を取る 抜髄
根を詰める 根充
歯が抜けた部分に保隙装置を入れるクラウンループ
溝埋め シーラント (※1)
フッ素塗布 (※2)
(※1) 溝埋め
歯の萌出後2~3年は虫歯になりやすいため歯の溝をプラスチックの材料で埋めます。臼歯に有効です。
(※2) フッ素塗布
歯科医院では高濃度のフッ素を3~4ヶ月ごとに塗布します。塗布後30分はうがい、飲食ができません。さらに家庭内でもホームジェル、フッ素入り歯磨剤などを使うとさらに効果的です。